SOTA / FT8は私のモチベーションアップになる?

諸般の事情で6月下旬から7月まで家でゆっくり過ごす時間が増えたので、以前から気になっていたSOTAとFT8について調べていた。もしかすると、無線機を持って山に登るモチベーションが上がるような気がしてきた。

●SOTA(Summits On The Air)呼び方はソータ
アマチュア無線、およびSWLのアワードプログラムで、アマチュア無線局が山岳移動を行い、山頂から交信を行うことによって得点をゲットしたり、山岳移動している局と交信をして得点をゲットして、アワードを得る世界的なプログラムで、SOTA日本支部が日本の山の登録を管理しているとのこと。栃木の山は119登録されており、栃木百名山が何山含まれているか確認したところ、50弱となった。栃木百名山にプラスしてSOTA登録の山も登る候補となり、無線機を持って乗らねば。

●FT8
登山者が多い山頂で声を出さずに交信できる事は、「迷惑かけず」、「気を使わず」とメリットが大きいように感じる。そして、微弱な電波もキャッチしてくれそうなので木々に囲まれた山頂でも交信できるかも。とりあえず手持ちの無線機Yaesu FT-817NDとパソコン MacBook Pro(15-inch,2016) macOS 12.4(macOS Monterey)でトライする事にした。いつものことでトライとエラーを繰り返しながらの準備になると思うので、出来たところはメモしておくことにした。

<ハードで準備するもの>
無線機とパソコン以外にそれらを繋げる装置とケーブルが必要
◆ YaesuSCU-17(USB INTERFACE UNIT)
◆ 上記オプションのCT-62(CAT インターフェイスケーブル)
◆ USB-A→USB-C変換アダプタ(MacBook Proの端子はUSB-C)

<ソフトウエアで準備するもの>
この時点で入手できたバージョン
wsjtx v2.5.4
CP210x Macintosh OS VCP Driver v6

<準備しておくと設定がスムーズ>
◆ FT-817ND取説
◆ SCU-17取説
◆ WSJTX250rc5_jp(ユーザーガイド)
◆ ネットで探したFT8情報

<wsjtx v2.5.4インストール>
(SCU-17とパソコンは繋がずインストール作業を行った。)
ダウンロードしたwsjtx-2.5.4-Darwin.dmgをダブルクリックする
◆ wsjtx.appは、applicationsフォルダへドラッグ
◆ com.wsjtx.sysctl.plistとReadMe.txtは
Desktopへドラッグ(コピー)

◆ ReadMe.txtはpdfに変換後、Google翻訳のドキュメントで英語を日本語へ一括変換して内容を確認し作業を続けた。

◆ com.wsjtx.sysctl.plistを/Libralry/LaunchDaemonsへコピー
ターミナル.appを起動して画面へ sudo cp
Desktop/com.wsjtx.sysctl.plist /Library/LaunchDaemons 入力

・パスワード入力後Returnを押す(入力パスワードは表示されない)

・コピーできたか?

・念のためデスクトップ上部のメニュー(Finder)から移動>フォルダへ移動を選択して確認した。

・/Library/LaunchDaemons と入力

・コピーされていれば該当ファイルが見つかる

◆ Macの再起動を行いターミナル.appを起動し下記を入力
sysctl -a  | grep sysv.shm
shmmaxの値が52428800を確認しておく。もし値が違う場合はwsjt-x起動時にメッセージが出る可能性があるとのこと。

<CP210x Macintosh OS VCP Driver v6 インストール>
(SCU-17とパソコンは繋がずインストール作業を行った。)
◆ ダウンロードしたMac_OSX_VCP_Driver.zipをダブルクリック

・macOS_VCP_Driver_Release_Notes.txtはpdfに変換後Google翻訳のドキュメントで英語を日本語へ一括変換して内容を確認しながら作業を続けた。

◆ SiLabsUSBDriverDisk.dmgをダブルクリック

・ReleaseNotes.txtはmacOS_VCP_Driver_Release_Notesと同じ?
・uninstaller.shはアンインストールで使う
・Legacy MacVCP DriverはmacOSのバージョンが古い場合に使う

◆ Install CP210X VCP Driver.appをダブルクリック後、指示に従いインストール

以上でwsjtx v2.5.4とCP210x Macintosh OS VCP Driver v6のインストール完了。
ここからは、MacBook Pro・SCU-17・FT-817NDを接続して設定を進めた。
(ここから2022年7月25日追記)

<FT-817の設定>
FT8で使うモードに設定
◆ モード:DIG

◆ 25 DIG MIC(データ入力レベル):28(ネット検索で探した値を入力)

◆ 26 DIG MODE:USER-U

◆ 14 CAT RATE:38400

◆ 38 OP FILTER:OFF
(オプションフィルター装着の場合はOFFにするとwsjtxが動作するようになったとの記事を見かけた。)

◆ AGC:”fast”(FT-817取説によるとDIGモードに適している。)

<Audio-MIDIの設定>
◆ Mac付属のAudio-MIDI設定.appを開く
オーディオ設定の USB Audio CODEC 1を選択。そして右のフォーマットのプルダウンメニューから
2ch 16ビット整数 48kHz を選択する。(USB Audio CODEC 2も同様に設定した)

<WSJT-Xの設定>
アプリを起動後、メニューのWSJX-T > 設定 を選択して設定ダイアログを表示する。
◆ 一般タブ
・自局のコールサイン入力
・グリッドロケータ入力 値を求めるならこちらが便利です
・IARU地域:Region3(南アジアと太平洋地域で日本が含まれる)
・表示 > 送信メッセージを..にチェックを入れる

◆ 無線機
・無線機:Yaesu FT-817 選択
・CAT制御 > シリアルポート:/dev/cu.SLAB_USBtoUART 選択
・CAT制御 > シリアポートパラメータ > ポーレート:38400 選択
・PTT方式:CAT 選択
設定後に CATをテスト をクリック⇨ボタンが緑色は無線機と繋がる

⇨ 赤色:無線機に繋がらない

エラーメッセージ(例)

・周波数の選択、モードからFT8選択、モニター(各丸印のところ)をクリックすると受信が始まった

WSJTXの上記の設定や操作方法は、WSJTX250rc5_jp(ユーザーガイド)を一読することが大切と感じた。送信設定は無線局の変更申請(届)中のため、免許状が届いてから行う予定。

(2022年8月4日追記)
・「CATをテスト」ボタンが緑色で無線機と繋がったので次にPTTテストにマウスを合わせてクリック

・「PTTテスト」ボタンが赤色に変化して、FT-817は送信に切り替わったが、「CATをテスト」は緑色でOKだったためボタンの赤色が気になる。(ユーザーガイドに色の変化は記されていない。)

免許状が届くまで交信する準備を調べていたら、「ログの自動記録」、「eQSL」、「LoTW」などがあるようなので、WSJT-X設定はここで中断して、それらを先に進め見通しがついたら、WSJT-Xの設定を進めることにした。(免許状は申請して約1ヵ月後の8月4日に届いた。)

(2022年8月20日追記)
上記までの設定・確認は無線機付属のホイップアンテナで行っていた。上記までの設定で交信が可能なはずなので、添え付けのグランドプレーンアンテナへ接続することとした。久しぶりなのでまずは、アンテナの状況をSWRアナライザー(MFJ-259C)で確認したらSWRが高く、アンテナが使い物にならない状態だった。

・21MHzの例(共振周波数(SWRが1に近い周波数)が高い)
FT8で使う周波数21.074MHzではSWRが3以上と高い。調整のイメージは共振周波数を200KHzほど下げる調整を行う。

なぜこんなところで設定したのか?各周波数(3.5/7/21/28MHz)の調整が第一優先だけど、夏は暑いので9月になってからかなぁ〜。FT8を各周波数で交信できる日が遠のいてしまった。