50MHzダイポールアンテナ

シングルバンドならダイポールの方が良いかも?と思い製作が始まった
その経緯は
下記の組合わせで、R(READABILITY:了解度)S(SIGNAL STRENGTH:信号強度)を交換するとどうも電波の飛びが悪い印象をもった。(IC-705は使い始めなので設定が悪いかも知れない)
・8mワイヤーアンテナ(バーチカル)
・AH-705
・IC-705
そこで、久々に50MHzの2エレ HB9CVを持出し受信信号レベルを比較したら(メーター値)
・2エレ HB9CV:9
・8mワイヤーアンテナ(垂直偏波)とAH-705:1以下(了解度は5)

(8mワイヤーアンテナとAH-705のメリットは7〜50MHzのアマチュア無線バンドに1本のワイヤーアンテナで対応できるとのこと。)

そこでダイポールアンテナを制作しRSを確かめることにした。今回も見よう見まねで、「JARL和歌山県支部主催「バラン組立説明書」アンテナ講習会資料Ver4」を参考に制作を始めた。(https://www.jarl.com/wakayama/pdf/baran2021.pdf)

バラン回路図(説明資料を参考に記す)

部品はトロイダルコア FT-114 43材とφ0.8mmエナメル線(資料はφ0.7mmだがあまり物を使う)
3本のエナメル線を互いに沿うように巻く事がポイントとのことなので、3本を並べ絶縁テープで巻いてお互いのエナメル線がずれないようにした。(絶縁テープは何か悪さをする?)

3本のエナメル線を添わせて巻くのは難しい

ケースはシナ合板(3.5mmを2枚合わせ)で製作(これもあまり物)
アンテナ取付・無線機側ケーブル接合は共にBNCコネクター(角座4穴)を使う
トロイダルコアとコネクターのはんだ付け作業がしやすいようにケースの前後はオープンにした

無線機側のコネクターとトロイダルコアに巻いたエネメル線は極力短くするとのこと


タッピングスクリュー(サイズ2.4mm)で前後の蓋を取り付け


ケース上面にプレート(シナ合板)を追加してスマホ用の自撮り棒に固定できるようにした

上面から三脚用のボルトで固定


ロッドアンテナ BNCコネクター付(通販でテラックサービスから購入)の長さ
収納状態:224mm
展開状態:1385mm / 本
BNCコネクター単体:48mm / 個(ロッドアンテナから取り外し可)

各部品を収納状態にした状態


ロッドアンテナ取付部のBCNコネクターのガタと自重により、展開したら「ハの字」になってしまった。給電部高さは三脚と自撮り棒を合わせて2m弱となった。

ハの字はBNCコネクターのガタが大きい

SWRは50.5MHzで最小値になるよう調整した結果(ロッドアンテナの長さは少し短くした)
NanoVNA測定( 小数点以下2桁を四捨五入)
50.00MHz:1.2(1.5以下)
50.52MHz:1.1(1.5以下)
51.00MHz:1.2(1.5以下)
54MHzで2.3ぐらい。( )はIC-705内蔵SWRで確認した結果

–8月22日追記–
BNCコネクターを外しM4ボルトで固定した場合

アンテナの自重によるたわみ SWRの最低値は52MHz付近となった

–8月22日追記ここまで–

SWRは下がって使える見通しあり。しかし、SWRが下がっても電波が飛ぶかは別のようだ。
暑い日が続くので避暑を兼ね標高が高いところから 2エレHB9CV・ワイヤーアンテナと比較し結果もここへ記そう。(台風が来てるんだよなぁ)

簡易型電界強度計を制作し、ワイヤーアンテナ・ダイポール・2エレHB9CVを比較した。結果はこちらに掲載した。