50MHz用デルタループアンテナ製作(バラン編)
以前、CP-6(第一電波工業株式会社製 3.5/7/14/21/28/50MHzの6バンド用グランドプレーンアンテナの代替として、7 / 14 / 21 / 28MHz帯をカバーする(28MHz帯はSWRが高く使えそうにない。)端部給電アンテナを製作した。今回は、50MHz用の1エレデルタループを見よう見まねのDIYで作ることにした。
情報収集したところ、日本アマチュア無線機器工業会「移動運用アンテナ大研究」という資料を見つけた。(https://www.jaia.or.jp/shiryo/)日付が2022年8月20日なのでハムフェアで講演した資料でYouTubeでも公開されている。
早速、バランの部品を通販で購入したら、4社からの購入となり送料が約2000円と、これなら電車代の方が高いけど、秋葉原へ行きたくなった。
ここで紹介されているデルタループは、エレメント中心角度が90° で200Ωの入力インピーダンスとのこと。又、18MHz用のアンテナで紹介されている。
バラン作り
部品リスト
・めがねコアFair-Rite社製 型番:2843009902
・エナメル線φ0.8mm
・ケース(タカチ TWF5-4-7)
・M-J丸座コネクター
・ラグ端子
・同軸ケーブル(2D-LFB)
・M4のネジとワッシャー、ナット
エナメル線PEW(ポリエステル銅線 耐熱温度:155°)は、入手ができずUEW(ポリウレタン銅線 耐熱温度:120°)で代替えした。
1.バランの回路
2.エナメル線を300mmの長さで2本用意し、50回撚って長さを250mmにするとのこと。1回目は50回撚っても直線部が余ってしまった。
3.めがねコアに巻く
4.撚ったエナメル線の端部を解きA、B’を左右に分けA’+Bを結ぶ
5.Aと同軸ケーブル(長さ10cm)の芯線をはんだ付け。A’+Bと同軸ケーブルの編組線をはんだ付け。SWR測定用に200Ωの抵抗をAとB’に巻き付けた。
SWRの測定結果から資料通りの性能とほぼ同じになった。SWRは周波数が高くなるほど、わずかだが下がる傾向を示した。
6.9MHz:1.19
28MHz:1.18
50MHz:1.14
60MHz:1.11
組付け(ケースに穴加工後)
1.エナメル線のA、B’にラグ端子をハンダ付する
2.M-J丸座コネクターをケースに固定(SWR測定後、同軸ケーブルから外しておく)
3.めがねコアをケースの中央部に収める
4.M4ネジでラグ端子を固定する。(両側)
5.M-J丸座コネクターに同軸ケーブルをハンダ付する
まずは資料を確認しながらバランが完成した。
エレメントは50MHz用なので資料を参考にアレンジして作成する予定。