2021-22年冬に使う薪の含水率は(まとめ)

21-22年冬で東側の薪置き場の薪を使いながら、薪の含水率の測定を終了。その結果は含水率が20%以上の薪もあったため、含水率を下げる積み方を考えて見た。(改善案はそんなの当たり前と言われそう)又、忘れないよう概要をまてめておく。

1.目的
・新たに設けた薪置き場の薪の乾燥状態を確認する
・乾燥レベル(含水率)と薪の燃え方を感覚で覚える

2.薪の保存期間:2021年7月から2021年12月(1年5ヵ月)
・2020年1月に玉切り(雨ざらし)
 → 6月から薪割りを行い7月中旬までに井桁で積んで保管
1列目の状態

3.含水率の測定
測定器:Dr.Meterデジタル木材水分計 4ピンタイプ

測定箇所:薪の中心部(例:断面が扇型の薪を割った物)

割った面の丸印付近を主に測定し高い値を使う
(値は全面が同じ、樹皮に近い部位が高いなどまちまち)

4.測定結果(各列を上、中、下段に分け約10本測定)
・各列で段違いの平均値推移を比較
(横軸:列/ 縦軸:含水率(%))

列が進む(奥に行く)につれて、上・中段の含水率が高くなる
下段は列に関係なく高い値で推移した(1列目を除く)

・測定した全ての含水率散布図
(横軸:体積(cm3)/ 縦軸:含水率(%))

下段は薪の体積(大きさ)に関係なく含水率が高い(緑破線の枠)

5.乾燥について(参照元の概要)
・下段の薪の含水率を下げることができれば、自ずと中段も下がる
 と思われるので、木材の乾燥について調べてみた。
(参照元:https://service.e-house.co.jp/advice/02.html、https://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/kankyo/mokuzai/
wurc/mametisiki/kansou4/kansou4.html)
・細胞の空隙(くうげき)にある自由水
 細胞壁に含まれている結合水
・乾燥していくと先に自由水が抜け含水率は30%程度
(繊維飽和点)
・その後結合水が抜け木の収縮が始まり、外部の温湿度環境と釣り
 合った状態になると、乾燥・収縮が止まる。
1年を通した平均値で
 15%
とされる。(平衡含水率)
(参照元:https://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/kankyo/
mokuzai/wurc/mametisiki/kansou2/kansou2.html
・洗濯物の乾燥を例に、庭で物干し竿に掛けることを考えてみると
 冬の寒い時より夏の暑い時の方が乾きは速い
 気温が同じであれば、梅雨時よりからっと晴れた日の方が速い
 太陽が出てなくても風があれば乾く。
 乾燥は温度、湿度、風速で決まる と記されている。
 もう少し含水率を下げれる可能性がありそうだ

6.含水率を下げる案
・目標:根拠はないが下段付近の平均含水率18%以下
(今回の測定結果では、20%でも燃えない薪が多かったため、
 もしかすると測定値が低めに出ている可能性もあり)

・「温度、湿度、風速で決まる」とのことから
 X 温度を上げる → 太陽の光を取り込む 
  → 屋根を半透明から透明へ(ゆくゆく考える)
 ○ 湿度を下げる → 風通しを良くする → 通り道を設ける
 ○ 風速 → 湿度と同じ
 方針は風通しを良くする事とした。(元々は井桁に積むことで
 空気の流れができると思っていたが不十分だったとなった)

・壁と薪の間、床と薪の間、上下の薪の間に隙間を設ける(白色部)

7.感じた事
数千円の測定器は精度がどうか?という疑問は、全ての測定を同じ測定器で行なった事。そして、測定値を相対的に比較することで含水率が高い、低いという傾向は見れた。そして、測定した薪の周辺にある薪が燃えやすい(含水率が低い)、チョロ燃え(含水率が高い)の薪は焚付け用の薪を一緒に燃やすなど、目的を達成することが出来た。又、今回の測定器で含水率20%はチョロ燃えが多くなったので、改善案の目標は期待を込めて(根拠はない)18%以下とした。

各列の測定結果
東側11列目の含水率測定結果
東側10列目の含水率測定結果
東側9列目の含水率測定結果
東側8列目の含水率測定結果
東側7列目の含水率測定結果
東側6列目の含水率測定結果
東側5列目の含水率測定結果
東側4列目の含水率測定結果
東側3列目の含水率測定結果
東側2列目の含水率測定結果
東側1列目の含水率測定結果