インターフェイス・ヘッドセット接続時の回込み改善(2024.09.18更新)
ヘッドセットをIC-705に接続するため月刊FBニュースの情報を元にインターフェイスを制作したが、RFの回り込みと思われる不具合(変調がおかしくなる)が出ていた。対応は無線機からアンテナを離すことでこの事象は発生しなかった。その後、月刊FBニュースへ相談したところ対応案を教えていただいた(月刊FBニュースには感謝です)ので、またまた見よう見まねで改修を行ったところ良い結果となった。
<回り込みの主原因はヘッドセットだった。を 2024.09.18に追記>
改善案1
MICラインを通してRF信号がIC-705の内部に入り込まないようにするため、チョークコイルをMICラインに挿入。(1uHのコイル x 2個、0.01μFコンデンサ x 2個、0.001μFコンデンサ x 1個を追加)
改善案2
ヘッドセットのコードのプラグ側に (A0390-5302TACZ KDT)クランプフィルタを追加しながら改善効果がある位置を探した。
改善案3
IC-705のCOMP(スピーチコンプレッサー機能)設定2 ⇨ OFFへ変更
MICのGAIN 20% ⇨ 30〜40%(40%過ぎると回り込み兆候あり)
確認結果
改善案1と2の効果を部屋で確認しところ効果を確認できたが移動運用で再発した。そこ で、改善案3を加えたら再発せず良好な結果となった。
周波数 (MHz) | 出力 (w) | アンテナ 位置 | アンテナ | 確認結果 改善1と2 | 確認結果 改善1と2と3 |
---|---|---|---|---|---|
144 | 約10 (供給電圧 :15V) | L型コネクターを介して 無線機に直付け | RH-770 | △ | ○ |
430 | △ | ○ |
改善案2も効果があることを考えるとヘッドセットに原因があると思われる。無線機にアンテナ直付で変調が良好になる設定の折り合いが見つかった。ただ、MIC GAINを下げるため変調が浅くなるので運用しながら様子を見ることにする。取説によれば、「 IC-705のCOMP(スピーチコンプレッサー機能)は音声を圧縮してトークパワーを上げる機能で、有効なケースは 相手局側で了解度が悪い場合に使用すると効果があるとのこと。」了解度が良ければ普段は 使う必要が無いようだ。次の玉はヘッドセットの交換かなぁ?
<追記 2024.09.18>
ヘッドセットかなぁ〜と言うことで新しく購入(バッファロー BSHSECM110BK)し試してみたら、クランプフィルタ付けずとも解決してしまった。(回り込みがあるヘッドセットのどこが悪いかは不明)これで変調を気にせずに運用ができる。
周波数(MHz) | 出力(w) | アンテナ位置 | アンテナ | MIC GAIN(%) | ||
40 | 60 | 60/COMPレベル2 | ||||
144 | 約10 (供給電圧 :15V) | L型コネクターを介し 無線機に直付け | RH-770 | ○ | ○ | ○ |
430 | ○ | ○ | ○ |
<追記はここまで 2024.09.18>
アンテナRH-770のVSWR測定結果(参考)
NanoVNAとアンテナの間に変換コネクタ(SMA↔︎BNC)を設けてRH-770を直付けで測定したところ1.5以下となった。
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