ヘッドセットをIC-705に接続

昨年11月の那須岳からSOTA山岳ID JA/TG-016アマチュア無線運用は、登山客が多くマイク兼スピーカーを耳に当てながらの受信、風でメモ帳がめくれて両手がふさがりメモが困難な状況から、しどろもどろの交信が多く、QSO(交信)して頂いた局長さんに迷惑をかけてしまった。両手がフリーになるヘッドセットが改めて必要と感じ、IC-705にヘッドセットを接続できる記事を検索した。月間FBニュースの「パソコン用ヘッドセットをIC-705に接続してみよう」というインターフェイス制作の記事を見つけ、私でも作れそうなので昨年の12月ごろから部品を購入して作り始め完成した。

完成したインターフェイス。上部のプラグは無線機に差し込む。
金属ケースのジャックはヘッドセットのマイクとスピーカーのジャックを差し込む

IC-705へダミーロードを装着し送信、受信の録音を作動するようにして、PTT SW(無線機で送信する時に押すスイッチのこと)を送信にすると、IC-705は送信状態になりヘッドセットのマイクに向かって声を出す。録音を確認すると変調も問題ない事が確認できた。

緑色の部品がダミーロード

ところが、次は移動運用を想定してIC-705にアンテナ基台とアンテナ(RH-770)を付け、同様に確認を行った。結果は、ゴーとか声がかすれているような感じで録音されていた。何が起きたのだろう?多分「回り込み」が起きている可能性大(アンテナから出力された電波をヘッドセットやインターフェイスのコードなどがアンテナとなり電波を受信し、それが悪さをしている)(標準装備のマイク兼スピーカーを使えばこの事象は発生しない。さすが純正品だ。)

対策はアドニス サポートFAQ 回り込みについてで事象と対応があり、それを参考にした。この症状からすると「了解度が低い」が該当する。
主な症状

  • 送信時、相手側の受信音にハム音(「ブーン」など)が混じる
  • 変調が歪む/変調が浅くなる
  • 了解度が低い(何を言っているか判らない/モガモガ音/発振現象など)

お困りの方へ

  • マイクコードのプラグ近くに取り付ける(数多くクランプフィルターに巻きつける)
  • マイク変換コードに取り付ける(症状の改善度合いを見ながら取り付け位置を変えてみる)
  • マイク変換コードに取り付ける(クランプフィルターに巻きつけてみる)
参考にアンテナ基台の同軸ケーブル・インテーフェイスとIC-705間のコード・ヘッドセットのコードに
クランプフィルターを取り付けた
それと、ヘッドセットに付いていた音量調整ボリューム・マイクON/OFFスイッチとコードは必要ないので外した
三脚にアンテナを付けた場合はインターフェイス・無線機とアンテナが離れる(2023年11月 那須岳にて)

これらの要素を組み合わせ回り込みの確認をした結果

周波数(MHz)出力(w)アンテナ位置アンテナ回り込み有無
50約8
(供給電圧:12V)
無線機から離すダイポール
144無線機に付けた基台RH-770
無線機から離すRH-770
430無線機に付けた基台RH-770
無線機から離すRH-770

クランプフィルターの効果を最大にするには、もう少し試行錯誤が必要となった。現状はアンテナとインターフェイス・無線機を離す方法で運用してみる。

コメントをどうぞ(*は必須です)

 





コメント