ウッドデッキの作成
2009年事始め
何を作ろうかとお正月に考えていたのですが、ミニログ(工房)と母屋の階段の間にデッキを作りつなぐ事にしました。(右側に母屋がある。)又、母屋の階段は97年頃に子供の遊びを兼ね、すべり台を横につけましたが(木材:SPFに防腐塗装。)約10年ぐらいで腐ってしまいました。階段も含め長持ちするよう木材の種類から選ぶことにしました。
大きさ
大きさはイメージで3.6m×4.2mぐらいです。
平面図からデッキで使う材料を算出。
•根太:サイズ
長さ3900mm×幅105mm×厚さ25mm
13枚
•床板:サイズ
長さ3900mm×幅105mm×厚さ25mm
38枚
•束石(羽子板付)
底辺178mm×178mm×高さ160mm〜300mm
計29個
<ソフトウッド>
加工性とコスト面でリーズナブルだが耐久性が低い木材もある。
・SPF(Spruceトウヒ、Pineマツ、Firモミ)・ウエスタンレッドシーダ
・レッドウッド など
<ハードウッド>
耐久性は高いものの、加工性とコスト面の負担が大きい。
・サイプレス ・ウリン ・イペ ・セランガンバツー
・クマル(イペシャンペーン)・イタウバ ・アマゾンウリン など
ソフトウッドでも日頃のメンテナンスを怠らなければいいのですがなかなかメンテナンスに手が回らないと劣化が著しいので、ハードウッドで作る事にした。「サイプレス(豪州ヒノキ)」が加工性良好な木材のようなのでこれを使う事にした。
水盛り
デッキの床板より少し広い位置に杭を打ち、水盛りで同じ高さを杭にマーク。その後、水糸を縦横にはるために板を固定した。
バケツに水を入れチューブで水を吸い出す。チューブ端部の水位とバケツの水面は同じ高さになる。これを各杭で行い同じ高さをマーキングしておく事で水平の基準になる。
束石の位置出し
水糸をクロスにはり束石の位置出しを行う。床板を端からはっていくと最後のほうで「左右の隙間が同じにならない」なんてことにならないよう、一番外枠になる水糸はお互いがt直角になることで長方形なるので、対角線の寸法を計り長方形の微調整しておくことが大切です。(図面上でこの寸法を確認しておく。)
穴ほり
羽子板付きの束石設置のため、砕石の厚さと束石の高さを考慮して穴を掘る。(角穴サイズは300×300ぐらい。)穴が掘れたらつき固め、砕石を引いて又つき固める。
部材到着
通信販売で発注した部材は1週間で届いた。荷下ろしは運送会社の方がドライバー1名なので、手伝うような事が書かれていましたが2名でこられたので助かりました。でも2月にしては暖かい日で運送会社のお兄さんたちも額に汗をかいてました。
収納式ステー
束石の位置決めで前後、左右は水糸の位置であわせられますが高さの調整で束石が低い時は、底に小石などを積める必要がでてきます。束石が重たいため、この調整が結構厄介になります。今回は、砂とセメントだけを混ぜた状態(水は入れない)のモルタルを束石の底の中心に入れ、束石を左右、前後に動かしながら高さ調整を行うことで調整が楽でした。(モルタルは、水分をすって固まるはずです。)
モルタル作り
モルタルを作るにあたって混ぜる割合はセメント1袋(25Kg)対砂3袋(60Kg)を数回に分けて行いました。水が8リットル(8Kg)が目安でしたが、水が多いと練る作業が楽なので多めに入れてました。
束石の固定
防草シートを敷く
夏場は雑草が多い事と地面より天板が低いので雑草が生えて下回りの風通しが悪くならないように防草シート(ポリプロピレン4層スパンボンド不織布)を敷く。シートを固定する杭?のようなものを用意していなかったので、余った砂や砕石を重り代わりに引いて見た。
根太の取付
ここから木工作業。幅105mm、厚さ33mmの板材を根太用に使うためキシラデコールを塗り、束石にセット。腐敗防止として束石と根太の間に屋根材用のアスファルトシングルを1枚(厚さ約2.5mm)引いた。思ったより束石が低くい場所があり、アスファルトシングルを数枚重ね高さ調整をする。又、反対に部材の反りで高くなったところは重り(自分の体重+余っていたレッドロックの袋)をのせなんとか水平を出すように心がけた。1枚板では長さをカバー出来ないので中央部強度を兼ねて根太が2枚重なるようにした。
根太の固定
ミニログとの合わせ部は、梁を固定する時に使う羽子板ボルトもどきで根太とログ一段目を固定。(やりすぎか?)又、根太受けの大引きも固定した。束石の羽子板と根太はコーススレッド4本と通しボルトで固定した。
天板の取付
床板の下になる面と側面の塗装が終了。
ミニログ側から床板をステンレス製のコーススレッドを使い電動ドライバーで固定を始めたところ、1本目からコーススレッドがねじ切れて破損した。トホホ。下穴のサイズをφ3mmからφ4mmへ変更してみた。(後は順調)コーススレッドのサイズは4.2×57mm。
天板の位置決め
下穴の位置を決めるガイド(テンプレート)があると穴位置のマーキングが楽になり穴位置のばらつきも少なく仕上がりが奇麗になる。床板の反りは、隙間を一定にするスペーサをはさむ。このスペーサは両端と中央の3カ所に使い板と板の隙間を決めました。
コードスレッドのヘッド部座面対応
コーススレッドの頭の部分を逃げるザグリ(面取り)は別の電動ドリルにザグリ用のカッタをつけて加工した。
床板の反りはベルトを使い矯正した。
天板の取付完了
床板の張りつけと塗装完了。
3台の電動ドリル又はドライバーがを用意して、下穴あけ→ザグリ(コーススレッドの頭逃げ)→締付け作業が続くのでザグリが出来るドリルの刃を使うと作業の効率が上がりそう。
階段があるとミニログとの行き来が楽なため新しい階段ができるまで今まで使っていた階段を暫定でつけた。
化粧板の取付(デッキ完成09年4月)
床板端部をカーブ状にカットしていたので化粧板(25mm×105mm×3900mm)を取付けてデッキが完成。あとは残る部材(厚さ50mm)で階段を作らねば。