移動用の50MHzヘンテナ(アンテナ)を作る(2014年9月)
ヘンテナで検索するとアンテナのサイズが微妙に違う。シュペルトップ・バランの作り方の説明も載っていたこちらのページを参考に作る。「http://www.geocities.jp/jh5upi_5/hentena_6/h-6.htm」移動用なので下記を考慮した。
1)工具を使わずに組立が可能
2)2エレHB9CVより軽量
3)収納時のポールの長さが670mm。それ以下になる様にする
組立てた状態 バラした状態
ポールへ水平エレメントを固定
アンテナの水平方向の長さは900mmなので450mm 2本のφ10mm、板厚0.5mmのアルミパイプを使う。ポールへ固定する方法は、配管を固定するサドルベースキットを使う。ベースの部分はアルミパイプが沿う様にカットする。固定は蝶ナットで工具無しで締めれる様にする。
ポールと固定する部分 アルミパイプが沿う様にカット
ポールに固定 ポールとサイズが合わないのと傷つき防止を兼ねてゴムシートを巻く
垂直エレメントと水平エレメントへの固定
エレメントはACコードを使い、水平エレメントに固定する方法はクリップを利用する。ACコードの端に圧着端子を半田付けしてそれとクリップを半田付けした。ハンダの付きが悪く外れ易い場合は小ネジで固定する方法もあり。
給電部(シュペルトップ・バラン)
同軸ケーブルのみで作れて安価なことからこのタイプで作ってみた。
5D2Vの同軸ケーブル外側(シース)へ外部導体を被せるため、ワンサイズ大きい8D2Vのケーブルを使い、そのケーブルの外側(シース)をカッターでカットしてシースを取除く。
外部導体(銅のあみあみ)の状態にしたら、中心部の絶縁体(乳白色)と中心導体を引き抜く。
8D2Vの外部導体へ5D2Vを通す。5D2Vの外径と8D2Vの外部導体の内径はほぼ同じぐらい。8D2Vの外部導体があみあみなので通す時に融通が利くような、剛性がないのでやりづらい...ということで、5D2Vの先端へコードを付けてそれを先に8D2Vの外部導体へ通しておく。そのコードを引きながら5D2Vを通す。
垂直のエレメントへ取付けるみの虫口クリップを付けたコードを5D2Vとハンダ付けする。
その後、そこをテーピング。
アンテナ調整
SWR計を使い調整を行ったところ、給電部のみの虫クリップの位置は、当初から約50mmほど高くした方が周波数の使用帯域でSWR値が下がった。(50.4MHzあたりが一番下がるように、B寸法を調整予定。)
考慮した項目に対しどうなった?
1)工具を使わずに組立が可能 → 蝶ネジを使う事でOK
2)2エレHB9CVより軽量 → HB9CV 2エレ 830gに対し375g
(ポール、ケーブルは除く)
3)収納時のポールの長さが670mm。それ以下になる様にする
→ アルミパイプのエレメント450mmが最長(バランの部分はケーブルと一緒に丸める)
10月5日に使ってみる予定でしたが、台風18号の雨で試せなかった。使用感は別途追記予定。
アナライザーによる測定
アンテナアナライザー(MFJ-259C)を使って測定してみた。SWRが低い波数はほぼ同じだが、その前後のSWR値がやや高めにでた。また、抵抗値も合わせて測定出来るのでその値の変化も比較してみた。受信性能はグランドプレーンでシグナル「5から6」が「8」にアップ。又、茨城県の八溝山山頂から神奈川県南足柄市間をRS51で交信。(無線機はFT-817ND)
50.25と51MHzで測定した結果 説明書によると
アナログメーター 左がSWR値 右がレジスタンス(インピーダンス)
デジタルメーター 右上がSWR値 左下R=の数値がレジスタンス(インピーダンス)
右下はキャパシタンス SWRが上がるとこの数値も増加傾向でした